決戦の日迫る

二ヶ月くらい前から参加していた、うちの大学のラジオ番組制作企画だが、初回の収録が間近に迫ってきた。
 
収録時にはミキサーの前に座る。一ヶ月前なら「自分にやれるんかいな〜」と思っていたところだが、今の自分には何とかやれそうな気がする。不思議なものだ。
 
もちろん、収録について最低限必要な知識はスタジオへ通って一通り覚えたつもりだし、番組制作そのものに対しても意欲的に取り組んできたつもりだ。そういう裏づけがあっての「何とかやれそう」なのだが、裏づけのないところから来る自信、気分の高揚、そういったものも少なからず感じている。
 
最近、自分が声優オタクであることをよく忘れる。興味が薄れてしまっているのではない。そもそも声優オタクでなければ「音を管理すること」などに興味など持ちようがなかったのに、その文脈をさっぱり忘れるのである。例えるなら、好きな子に合わせて始めた趣味に、思った以上に嵌ってしまったと、そういう感じかもしれない。
 
ともあれ、決戦は間もなくだ。自分の知覚を、自分自身の技量でもって、どこまで納得させられるのだろうか。ラジオオタクで通っているOBのMさんの厳しいチェックの目も、良い意味で自分にプレッシャーをかける。こんな経験、今までしてこなかった。ベストを尽くそう。