今日の備忘録

 
マホラバに三石琴乃さんが出てた。ちょっと意外な感じ。何が意外だったのかというのをこれからちょっと説明。
 
声優の業界にはちょっとしたねじれ現象が存在していて、
いわゆる「声優の人気」と言ったらそのほとんどは「アニメ」やその周辺(…うまくごまかした)から生み出されるものであるのに、
人気を獲得して、仕事を選べる立場になると、逆に、アニメの仕事から遠ざかってしまう人が少なくない。
 
三石さんはガンダムSEEDに出ているじゃないかと返す人がいるだろうけど
 
ガンダムSEED
・新ドラえもん
クレヨンしんちゃん
 
と三本並べて見ると、どうだろう。これ以外のアニメには年に数回しか出ていないとしたら。三石さんの人気、知名度からするとかなり少ないと言わざるを得ない。「美味しいアニメには出るけどそれ以外の三下アニメには出ないよ」…という意思を感じてしまうのは自分の意地の悪い性格がそうさせるのだろうか。
 
自分に言わせれば、毎クール大量に生み出されては消費されていく三下アニメの集合体こそがアニメそのものであり、声優の人気をも生み出す源なのだと、信じて疑わないけれども。
 
一般的によく言われるのは「アニメのギャラは単価が安いから、仕事選べるようになったらアニメの仕事は減らす」というもの。三石さんの場合はナレーションの仕事も数本抱えているので余計に魅力が下がる、というわけだ。加えて、本人のキャパシティもある。限られたリソースを最良に分配した結果が今の状況ということで、納得せざるを得ないのであるが、「三下アニメこそアニメである」という部分から見ると、やっぱり納得できないものがあるなぁ。
 
なんてことを考えてみた。
 
ちなみに、男性声優には、10年以上前からトップランし続けているような、仕事に貪欲でタフな人が結構居たりするが、そういう人の場合、前述の場合と何が違うのかと言うとそれは、アニメ(やその周辺)以外に食い扶持があるかどうか、だったりするのかもしれない。
 
(※マホラバ本編は美味しくいただきました)