id:yama6059さんへの返信

意見をいただけたのでこの場で返信を書きたいと思います。
ええと、yama6059さんのおっしゃることはとりあえず「最後に効いてくるのは結局演技力だ。実力のある人は長い目で見れば評価されるし、ない人は長い目で見れば淘汰される。」ということでしょうか。
端的に言ってしまえば、yama6059さんが楽観的で自分が悲観的に考えている、ということだと思います。なので自分の立場としての反論を少しさせてもらおうと思います。
 
その前に、おことわりしておきますが、「演技力を評価する」という話は、大変奥の深い話であるし時間をかけてはっきりさせないといけないものでもあるし、yama6059さんの演技力に対する考えも聞きたいところですが、この文脈ではなるべく「声優アイドルは演技力がなくて云々…」という、アンチアイドル派にありがちなステレオタイプな主張をすることは避けたいと思っています。自分は彼女らに演技力がないから責めているんではなくて、「顔出し」*1する人としない人で今の業界(ファン、製作会社、声優を扱うマスメディア)の扱いがだいぶ違うよね、それで割を食ってる人がいるよね、っていう主張をしてます。
 
今の業界の扱いがとてもじゃないが「声優としての評価」を基準としていない以上、今いる声優たちが10年内に、もしくは10年後に「声優として評価され、選別にかけられる」保証はないと自分は考えます。声優アイドルたちが業界からドロップアウトしていくのを我々が目にしたとしても、それはyama6059さんが言うように「賞味期限切れ」したのか、「不可の判定を受けた結果」なのか、区別がつくものではありません。そしてそのあと、彼女らが占めていた枠には誰か別の人間が入り込み、実態は何も変わらないのではないか。その一方で「顔出し」しない声優たちは「地味」「無名」の烙印を押され、評価される芽もなく埋もれていくのではないか。そういった懸念を強く持っています。
 
yama6059さんの指摘のように、自分の意思とは違っても、事務所の方針に従うしかないという人もいるのかもしれません。ただ対象をうやむやにしてそこに留まっていては埒が明かない。事務所がだめなら、ファンが意識を変えていくしかないでしょう。悪いようにはなりません。ぜひに声優を語り倒してください。お願いします。
 
 

*1:ここでの顔出しというのは単に顔出しするということではなくて、自分のパーソナリティを各種方法を使って売り込むという手法のことを指します