Bパート ちょっとしたことですが

自分はよく「あっ、この声、誰々に似てるな」とか考えることがあるんですが、まぁ大体において誰と誰が似てるっていう発言はあんまり良い風には取られないようです。声優としてのオリジナリティーという観点から見ると。
 
ただ、思ったこと考えたことを言葉で伝えにくいのが声優語りでして、「誰と誰が(ある部分で)似てる」というのはまぁその中ではわかりやすい例えなわけですね。直接見ていない人にも。多分。だからちょっとお断りをして、積極的に使っていきたいと思っているわけですが。
 
だいたい、すんげー似ている二人といっても、根本的には他人ですから、演技が全く同じというわけはない。ただ、二人がカバーしている声の幅、演技の幅というものの広がりが、どこかで重なっているという場合は考えられる。これを集合の記号を使って書くと、
 
声優Aが表現しうる範囲を集合A、声優Bが表現しうる範囲を集合Bとすれば、集合Aと集合Bの積集合A∩Bを定義できて、その積集合が要素を持てば、「ある部分において声優Aと声優Bは似ている」という風に表現できる。
というか表現したいわけです。自分は。
 
「似ている」と言ったときに、勘違いされやすいのが「包含関係」のことを言っているのだと取られてしまうこと。(A⊆B、AはBに含まれる、AはBで代替が効くから不要、というように)
まぁそういうネガティブな意味では自分は使いません。また、経験上、ある時期に特定の二人についてそのようなネガティブな印象を持ったとしても、結局、色々なアニメで二人の声優を見ていくに連れ、二人の声優の演技の裾野っていうのが別々の方へ広がっていくものだということも自分は知っていますので、「似ている」というときはただ純粋に情報として「似ている」という言葉を使いたいなぁと言う話でした。
 
「似ていることを証明しろ」というのは残念ながら自分には無理でして、感覚的なものです。その感覚に対して読み手が同意してくれるか、否定してくれるか、っというところですかね…