日テレで猟奇的な彼女を見た

文字通り猟奇的な彼女小林沙苗さん、彼女に振り回されるお人よしの青年を関智一さんが吹き替えていました。
本編を一言で説明するなら、青年が、彼女の気まぐれに我慢強く耐えるお話。どうして我慢できるの?とか、どうして気まぐれ起こすの?とか言った理由もちょっとずつ説明されて、いいお話としてまとまってました。
吹き替えについて
関さんはいつもの感じで、セリフにこれでもかというくらい情報を詰め込んでくる。情報って言っても色々ありますが、関さんの場合はアクションですね。声でアクションをする人。吹き替えの場合は実写が相手ですから、声はこれだけアクションしてるのに絵が止まってる、ということもなく、むしろアニメよりもスムーズに見られたりします。
ヒロインを演じる小林さんを見る上でのキーポイントは「(周りから見てヒロインが)何を考えているかわからない」というところ。何を考えているかわかったら、それは猟奇的ではなくなってしまう。ただ、元々声優さんは「キャラクターの考えていることを視聴者に伝える」ことを第一義に訓練を積んでいるので、これが中々難易度高いです。で、この場合どうなってるのかというと、小林さんは相手の直前のセリフっていうのを全然汲まないんですね。彼女は自分が言いたいことだけをポン、と口にするばっかりで、相手の言葉を聞き入れようとしない。で、何の脈絡もなく感情が他のとこへシフトしてしまう。掴み所なし、何を考えているのやら、っというようになってます。
まぁでも、小林さんのファンの人とかでこれから見ようと思ってる方のために少しフォローしておくと、話が進む中で段々彼女がやさぐれてた理由がわかってきて、丸くなってくるので、その後と合わせて見ていくと面白いと思います。