どうもこんばんは。
 
思いつきと思い込みだけで成り立っている鳥猫その人です。
 
先週末はハメを外しすぎました。今は反省しています。(本当かしらん)
 
 
今日は少し落ち着いて、昔話をしたいと思います。
 
ときに、声優オタクという人種は、彼らが生活する中で、ある種の覚醒だったり、ブレークスルーだったりを体験するものですが、今日はそのことについてお話してみようと思います。
 
 
自分が声優オタクになったルーツを辿ると、「まんが日本昔ばなし」の常田さんと市原さんに行き着く、多分。というお話を以前にしました。で、その後DBはじめとしてむさぼるようにアニメを見て、順調にアニオタとして育った鳥猫さんでしたが、声優オタクとしての覚醒が突然にやってきたのは、90年代中ごろのことでした。(当時中学生)
 
忘れもしません。あれは「新機動戦記ガンダムW」初回のクレジットを見たときでした。「リリーナ 矢島晶子って書いてあるけど…」最初は別人だと思いました。本気で。まさかあんなに可愛いリリーナと、クレヨンしんちゃんの声が一緒だなんて…
リリーナの声自体はそんなに変わったところはなかったんですよ。普通のお嬢様って感じで。だけど、しんちゃん。しんちゃんの声優をやっているのは、絶対に、お笑い系のイロモノ女性タレント、それかもしくはクソガキだ、と思った。素でもあんな感じ、あんなしゃべり方なんだ、きっと、と。
(「クレしん」自体、映画が評価されたりしてだいぶマイルドになりましたけど、当時はクレイジーでお下品な作品だったので…)
 
でも、現実は違ったんですね。狭い業界だから、同姓同名はありえないと。
納得できない現実(つまりしんちゃんの人は普通のときは普通なんだという現実)があって、それにどう向き合ったか、ってところがポイントなんですけど。
 
「よーし、じゃあもっと調べてやろう!この人の他にも面白いことしてる人がいるに違いない!」
 
っていう風に、エンジンがかかっちゃったんですね。
そのあと、まず最初にはじめたのが、今までで自分の中で記憶されている声と、クレジットに表示される名前を、一致させる作業でした。ついで、今まで知らなかった声優さんにも、その食指を伸ばしていきます。次に凝りだしたのが「声優当て」。アニメなんて見てない(笑) 声聞いて、うんうん唸って、クレジットで答え合わせ。アニオタとしても完全に道を踏み外してました。
 
当然のことながら、周りにそんなことしてるやつはいなかった。活動の盛んな部活に入っていたので、さいわいにも友達には恵まれましたが、「なぁ、だれだれの声って、だれだれと同じなんだよ」なーんて、普段切り出せるわけがない。
声優オタクとしての覚醒、それは同時に、「友達には言えない秘密の精神世界」を持つことにもなってしまったわけです。
(まぁ、それ以前からセーラームーンとかコソコソ見てましたけど)
 
 
ここまで、「声優オタク 黎明編」いかがだったでしょうか。
アニラジに手を出したりとか、声優グランプリ買ってみたりとか、そういうことしてたのはもうちょっとあとです。中学生の当時は存在自体を知らなかったので。
 
そういうきっかけだったので、当時は、
「矢島さんは一段、いや二段上の人、声変えられる人はすごい人。声変えられない人はつまんない。」
という意識がだいぶ支配してました。
それが段々変化しはじめたのは、近年のことなんですが、そのことについてはまた機会を作ってお話したいと思います。