http://www.dengekionline.com/data/news/2004/09/24/b32f487387f2ee42717cda27ff00cf48.htmlより引用
先日発売が明らかとなった『ROMANCING SAGA』については、開発担当執行役員河津秋敏氏がコメント。「『SAGA』シリーズは、斬新なシステムを売りにしてきたが、ここ数作は新システムを入れすぎて、ユーザーを置いてきぼりにしてしまったことを反省点として受けとめている。今作はシリーズの集大成として、遊びやすさと奥深さを共存させたい。多くの人に物語を作る楽しさを味わってほしい」と話している。スーパーファミコン版からのリメイクを越えた作品として、新規ユーザーを獲得し、ゲームから離れている旧ファンを対象としてプロモーション展開を進めていく計画とのことだ。(引用終わり)
 
────とのことですが。
ゲーム開発の大型化が進む一方で、ゲームが持つ作家性というのは薄れていく一方だったんですが、河津さんはそんな中にあっても異彩を放ち続けていたゲームディレクターでした。異彩を放ちすぎて、作家性が強すぎて、時代に合わなくなってしまったのか、結局「大衆の嗜好に合わない」=「クソゲー」の烙印を押されてしまった。元々河津さんにとってサガは「自分たちの作りたいものを作る」というところからはじまった作品のはずだった。だけど、ミリオンヒットを飛ばす人気シリーズになって、それはもちろん河津さんの才能によるところなわけですが、現在に至り、結果的に「売れるシリーズ」を、もっと売れるように、意識して作らないといけなくなった。彼の溢れる作家性が、数の論理の元に屈したように思えて、居た堪れない気持ちでいっぱいです。
それでも、鳥猫は、河津さんと河津さんの作るゲームが心底好きなので、きっと、今回課せられた大きな課題にも、なんとかして上手く応えてくれるんじゃないか、と期待を寄せずにはおられません。