小公女セーラ

テレビ埼玉小公女セーラの再放送がはじまりました。
多分鳥猫が最初に見た名劇だと思います。でもなにぶん物心つくかつかないかの頃なのでほとんど記憶に残ってない。小公女を今日まで「しょうこうじょ」と読むもんだと思ってたので、本当にそのくらいです。(実際は「プリンセス」で、タイトルの上にもルビが振ってある)
 
だからストーリーに対して全然予備知識もなく、新作アニメのつもりで薄幸アニメなんだろ〜な〜と思いながら見てました。(だってOPが「わたしだって なこうとおもったら こえをあげて いつでもなけるけど…」ってすごい歌詞ですよ。)
何不自由なく暮らす金持ちの娘セーラ。子供を学校へ入れることにしたセーラの父。そして見るからに意地の悪そうな、何かやらかしそうなミンチン先生。自分だったらこんなところへ子供はやりません(笑)。
 
どことなくベルサイユのばらを思い出すようなおおげさなアレンジのOPとか、OPの人形がいきなり動いてセーラにキスをしたりとか(怖い)、椅子に乗って飛んだりとかは覚えがあるんですが。その辺の記憶のムズ痒さも楽しみつつ。
 
 
前番組のナンとジョー先生は幸せいっぱい希望いっぱいで終わりました。最後の方は
プラムフィールド学園は居心地が良い→外の世界へ出たくない→それでもずっと子供のままでは居られない→いつかは皆それぞれの人生へ巣立っていく
という話でしたが。
 
最後までナンがなかなか納得しないんですよね。
「プラムフィールドはいいとこだから皆居ればいいじゃん!でも自分のなりたいもの(医者)にもなりたい」
というジレンマが素直に描写されていたと思います。
レギュラーキャラが沢山居て、中盤あたりだと背景みたいになってるキャラも居たんですが、最後の方はちゃんと皆にテーマを持たせて、動かして見せてるところは上手かった。
あと、直接には描かれてないですが人が「生きよう」と思うのはやっぱり身近にいる大切な人が亡くなったときなのかな、とかそういう感想も持ちました。
 
なかなか良い作品だったと思います。ナットとデーズィのちびっこカップルは、今の方が受けが良さそうですか。