ちゃんと腰を据えて見たのははじめてかもしれないですが。完成度高いなと。「まだ死にたくない」に向かってひたひたと階段をのぼっていくようなそんな印象を受けました。
最初は関さんにばっかり集中してましたが、本当はジャン役の日高のり子さんも負けず重要な役どころでした。「なんとかなるさ」で実際なんとかなってきたジャンにとって、初めての挫折、絶望だったんじゃないかなと。ジャンの絶叫は、心の準備が出来てなかったので堪えました。
こういう話で気分が楽しくなるってことは絶対ないし、明日への希望が沸くわけでもないんですが。それでもつい、繰り返し見てしまうのは、単純に出来が良いからなのか、はたまた、いつも安穏と暮らしている自分が欲しているからなのか。