涼風・声優短評 萌果編

一話のときに「声優っぽくないけど妙に統一感がある」と書きましたが、やはりそれはきっちりとした演技指導によるものなんでしょうね。その指導の方針というのも見て取れて、それは「一つ一つのセリフにキッチリ解釈を付けて、感情として声にハッキリ乗せて行こう」というもの。プロの声優だったらもっと解釈に曖昧さを残すんですが、そういうのは敢えてやらずに、見ている側が竹を割ったようにスパッと感情表現を解釈できるのがこのアニメの特徴。(ただし、実際何を考えているのかわからない涼風さんを除く)
 
特に顕著なのが、萌果のセリフ。初登場時にはレギュラー内でもかなり見劣りするなと思ってたんですが、指導の成果が一番上がってるのも実は萌果の中の人。セリフを聞いていると、萌果の考えてることが手に取るように頭に入ってくる。これは中々楽しいですよ。ぼんやりタイプだった萌果が、今は積極的に打って出てるという最近の話の流れも、良い方に影響してるのかもしれません。
 
少なからず期待させるものもあるんだけど、なにぶん「連れてこられた系の人」、だからどうなのかなぁ。マシュマロ通信で活躍してた佐久間信子さんも、そのあとアニメの仕事してないし…トホホ。