SAMURAI7 四日目

さっき見終わりました。
カンベエの「今度もまた、負け戦だったな。勝ったのはあの農民たちだ。儂らではない」というセリフが象徴的なラストだった。
「儂の心はとっくに涸れておる」はずのカンベエでも、仲間の死はいつも心に響く。できる事なら誰一人欠けることなく、戦に勝ちたいと思う。しかし、命を賭して農民を守ることのみが侍の務めであり、それゆえに死は避けられない。また、負けてしまった──
 
そういう流れで見ると、物語の途中で死んでしまったゴロベエの意味も、わかる気がします。
 
それからもう一つ、カツシロウが仲間の墓前でキララに別れを告げるシーン。「今の私に、戦場の臭いは感じられるか?」というセリフ。ずっと足でまといだったカツシロウですが、最後には、自分がなりたいと願っていた侍の何たるかが少しだけわかって、それと同時に、キララへの想いも何か他のものへ変わってしまったようでした。切ない。お侍さんよぉ、もっと楽な生き方はできねぇのかよぉ…
 
 
とまぁそんなことを考えながら最終回を見てたんですが、演出的には感傷的になりすぎず、朗らかに田植え歌を歌う農民の風景を映して、幕引きとなりました。いいラストだった。もう一回通して見よう。何とかして。