SAMURAI7全話一挙放送

一日7話ずつ4夜連続で放送中。裏番組も見逃せないので録画しておくことも出来ず結局ぶっ続けで見る羽目に…
 
まだ途中までしか見てないけど、とりあえず声優の印象。
昨日の今日で取ってつけたような偶然だが、声優演出的には富野アニメの影響が色濃く見られる作品。それもそのはずで、音響監督の鶴岡陽太氏は「ターンエー」以降、富野監督の片腕として富野アニメの制作に関わってきた人物だ。とは言え鶴岡氏が音響監督を担当する数多くのアニメがすべてそうと言うわけではないので注意。彼の引き出しの一つとして、「富野アニメ」が今回持ち出されたに過ぎない。
 
具体的には、カツシロウ役の朴さん、キララ役の折笠富美子さん、ゴロベエ役の稲田徹氏、シチロージ役の草野徹氏、キュウゾウ役の三木氏、ウキョウ役の子安氏と、富野アニメと関係深い人たちが名を連ねている。特にひとくせある敵役として描かれるウキョウ─子安氏─などは見ていても何とも「それらしい」。その上、「かわのをとやとか出そうだなー出ないかなー」と思って見ていたら3話で本当に出てきたときはそれはもう嬉しくてのたうち回った。雑魚キャラですぐ退場してしまったのが残念だが、かわの氏の魅力は十二分に出ていたのでよしとする。
 
そのほかのキャストも多彩だ。吹き替えでは名の知れた寺杣昌紀氏や、舞台で活躍するコング桑田氏や犬飼淳治氏の登用も見られる。そういった新顔の登用も含めて、「富野アニメ的だ」と見る。チームとしてのカラーは自然と、デフォルメよりもリアリスティックになり、劇画調になる。
 
ただ今ひとつそこに徹しきれてないのかなと否定的に見る材料がコマチ役の斎藤千和さんの起用だ。コマチはキンゲで言えばアナ姫のようなマスコット的存在のチビキャラで、デフォルメでも構わないのだが、それでも斎藤さんはちょっと俗っぽすぎるかな。とは言えど、斎藤さんの演技は本当に表情豊かで、見方を変えればいいアクセントにはなっている。
 
 
まぁそんなところで。以下雑感
・稲田さんはほんと時代劇が似合うな。似合いすぎ。本人もノリノリ。稲田ファンには強くおすすめする。
・朴さんのカツシロウ。可愛いんだこれが。一応男だけど可愛い系の。でもこのアニメはバリバリのウホ描写もあるから怖い。特にカンベエとキュウゾウの決闘シーン。
・コング桑田さん演じるキクチヨはそのごついロボボディとは裏腹に、ムードメーカー的存在で楽しませてくれる。自分が今回一番興味沸いたのはこの人かな。サムスピキャラクターボイス経験があるそうだ。
・村長役の西川幾雄さんにはこの前のなると映画に引き続きお目にかかる。あちらはまだ若さを残すマネージャーの役だったが、こちらはよぼよぼの爺の役で、対照的。やるべし。
・キララ役の折笠さんなんだけども最近の印象として、ちょっと空気読みすぎるなこの人、と思ってる。自分のポジションを把握するのはオメガ上手いんだけど逆にそれで自分を型にはめてしまうところがある。ような。でも楽しそうにやってるな。
 
 
以上!とにかく完走を目標に、残り三日間、睡魔と戦っていきたいと思います。