小公女セーラにうつつを抜かす

埼玉でやってる週5の再放送ですが、早くもハマってます。
 
今のとこさほど酷いことにはなっていなくて、セーラが溢れる気品と優しい心で仲間を増やしていく辺りが、カトリ(牧場の少女カトリ)の、その勤勉さと(無意識の)魔性で人々を懐柔していくところに似てるな、と思って見てます。見てますが、委員長キャラ・ラビニアと、毎回危険な表情を見せるミンチン先生(写真)はどうにも懐柔できなさそうで、この先、セーラには一体どんな悲劇が待ち受けているのか。楽しみです。
 
ミンチン先生役の中西妙子さんはセーラの前年の作品「牧場の少女カトリ」ではラスボス(誇張なし)のイーネス奥様を演じておられました。優しいロッタ奥様に連れられて都会の屋敷へやってきたカトリを「田舎もの!」「使用人のくせに何ですか!」とひどくイジメる大奥様の役です。この役がセーラのミンチン先生に繋がったようにも思えます。
 
中西さんはキャラクターにリアリティを持たせるのが本当に上手で、写実的と申しましょうか、イーネスとミンチンでは20くらい年が離れてるのですが、イーネスだったら声低めで少ししゃがれてて、ミンチンだったらヒステリックに声が高くまだ張りがあるという、どちらにもピタッ、と的確な声を当てています。
 
これがどっちか一方だけだったら「その人の声なのかな〜」と思うだけですが、両方を並べて聴くと(ちょうどBSでもカトリをやっています)、キャラクターに対する演者の適応力がはっきり見えてくるという仕掛けになっています。多分に、声優ファン的な楽しみ方ですが。