埼玉TVで「若草物語ナンとジョー先生」を見ています。1993年放送のアニメということで名作劇場シリーズとしては比較的新しい部類なのですが、BSで見てハマった「牧場の少女カトリ('84)」のあとに見ても違和感を感じないような、変わらない素朴さのある作品です。声優さんについても、高山みなみさん、愛河里花子さん、渕崎ゆり子さん、秋元羊介さん、林延年(現・神奈延年)さんなど鳥猫もよく知っている声優さんを集めていながら、演技にとても統一感があって、作品の世界にどっぷり浸かれます。これは良いですよ。
今日はというと、プラムフィールド学園にやってきたばかりの病弱な美少年ナットが、少しずつ学園に馴染んでいくというお話でした。字が読めないことを引け目に感じていたナットが、ベア先生の「君の力になりたいからだよ」という温かい励ましを受け、少しずつ心を開いていきます。「大切なのはこれからなんだ」「ナット・ブレイク、僕はやれる!」ナット役の池上麻里子さん、ベア役の秋元羊介さんの熱演に胸を打たれます。
秋元羊介さんの演じた役と言えば「機動武闘伝Gガンダム」のマスターアジアこと東方不敗があまりに有名ですが、その一方で、秋元さんはベア先生のような慈愛に満ちたおじさま役も数多く演じていらっしゃいます。素晴らしい声優さんだと思います。
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話ががらっと変わりますが、日曜の夜中には「せんせいのお時間」を見ています。人気声優で固めた感のあるキャスティングはあまのじゃくな声優オタクの鳥猫にはちょっと物足りないのですが、その中にあって異彩を放っているのが漫研の後輩・中山役の清水香里さんです。鳥猫の中ではどちらかというとラジオの方でなじみがあった方なんですが(「アニメどんぶり」や「まさやかおりの○○エモーション」)、ゴーダンナーのルウ役、ドッコイダーの朝香役など、ここ最近の好演を見るにつけ、どうも侮れないぞ、と思うようになってきています。「せんせいのお時間」では個性派ぞろいの先輩方のさらに上を行くハイテンションっぷりを見せていますが、「役者として、自分をどれだけ捨てられるか」みたいなところは、若手声優諸氏におかれましても大いに見習ってほしいなぁ、と思う次第であります。